「劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜」は、笑って、泣いて、純粋にたのしめる映画でした。
劇場内も笑いに包まれていましたよ!
あらすじ
春田創一(田中圭)が上海と香港の転勤から帰国し、黒澤武蔵(吉田鋼太郎)をはじめ天空不動産第二営業所のメンバーが彼を出迎える。そこに本社で新たに発足したプロジェクトチーム「Genius7」が現れ、リーダーの狸穴迅(沢村一樹)は春田たちにすぐに営業所から立ち去るよう言い放つ。狸穴の側には、本社に異動した牧凌太(林遣都)がいた。突然のことに心を乱す春田を、新入社員の山田正義(志尊淳)が元気づける。(シネマトゥディより)
「劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜」ネタバレ感想
牧よ、もっと春田を頼ってあげて
本作では、永遠の愛を誓った春田と牧の間に不穏な空気が流れ始めます。
きっかけは牧の本社への異動。よりによって本社と、春田の所属する営業部には確執があって、ふたりの間の雲行きもあやしくなっていきます。
とくに牧は自分のことをあまり話さないので、春田からすれば、牧が何を考えてるのか、何が不満なのかわからなくてイラついちゃうんだと思います。しかも、牧は本社での仕事に打ち込むのに忙しくて、距離ができちゃったのだと。
そもそも、本社と営業部にそれぞれ所属するふたりは、見ている景色も変わってしまったわけで。
互いに好き合っているのだから、ちゃんと話し合えば解決するはずなのに、それはしない。ダメですね。その理由は最後あきらかになりますが、やっぱり話し合いって大事です。そして、ときには甘えたり、頼ることも大事。
パートナーがいるのに、ひとりで抱え込むのは美徳なんかじゃない。ひとりで抱え込まれたら、さみしいし不安にもなります。
言わなくてもわかる、なんて幻想です。
牧が過労で倒れた時、春田に知らせなかったことに驚愕しました。そりゃあ、いくら温厚なはるたんでも怒るでしょ。
黒澤部長こと、黒澤武蔵。再び恋に落ちる
ドラマでは、春田への想いから離婚まで決意した黒澤部長。しかしながら、その想いは叶わず、男らしく身を引きました。その姿にしびれた女性も多かったはず。
本作では、そんな黒澤部長が春田に関する記憶を失い、当然フラれたことも忘れてしまったから、さあ大変。
”はじめて”春田に出会った黒澤部長は、再び恋に落ちてしまいます!
春田(はるたん)への愛、復活です!
春田を見つめるつぶらな瞳。春田とのラブラブ妄想。好きになったら一直線。部長ってば「はるたん」でいっぱいになってます。(ちなみに新愛称は「はるぽん」ですがw)
めちゃくちゃカワイイです。
部下であるジャスティスに嫉妬の炎を燃え上がらせ、嫌がらせするくだりは捧腹絶倒ものでした。というか、部長大人げなさすぎ(笑)
あらためて黒澤部長あってのおっさんずラブだと強く思いました。
ジャスティスの言葉が胸に響いて、泣けた
本作で山田正義(愛称:ジャスティス)を演じた志尊淳は「Heaven?」の天然おバカキャラ・川合くんのイメージが強かったのですが、すごくよかったです。
大切な人に、明日も会えるとは限らない。
勢いで牧と別れてしまった春田を必死で説得する姿に涙がでました。明るいジャスティスが経験したつらい思い出にも。
春田は本当に人に恵まれていますよね。やっぱり春田の人柄なんでしょうか。慰めるんじゃなく、本気で意見してくれる人なんてそうそういないです。
良作だった「劇場版 おっさんずラブ」。アクションはイマイチ
劇場版 おっさんずラブ、わたしはすごく楽しめました。笑って泣いて大忙し(笑)
というか、序盤は銀魂並みにほとんど笑いしかない。それでいて、随所にメッセージ性もあって、満足度は高かったし、良作だと思います。
観終わった後、心がほんわかしました
ただ、最後、火の手がまわる中、八方塞がりで諦めかけたふたりが、どうやって脱出したのかは描かれておらず、「LOVE or DEAD」のアクション部分はちょっとオマケっぽさが出てしまったのが残念です。