写真をぼかす!知っておきたい「絞り」のこと

シャッタースピードが光の時間を決めるのに対し、絞りが決めるのは光の量です。そして、写真をぼかすのも絞りです。

関連記事:
シャッタースピードについては⇒手ブレ防止にも!知っておきたい「シャッタースピード」と設定方法

「絞り」と光の関係

絞りは、ひとの瞳孔みたいなものです。光が入ってくる穴(光の通る面積)を大きくしたり、小さくしたりしてレンズから入ってくる光の量を調整します。

絞りによって穴の大きさが変わります。

絞りは、「開ける」「絞る」で表現されます。

開けるとは絞り値(F値といいます)の数値を小さくして、光の通る面積を大きくすること。反対に絞るとは、F値を大きくして、光の通る面積を小さくすることです。

ちなみに、F値の設定可能な範囲はレンズによって異なります。

暗いからF値をもっと小さくしたいな・・・と思っても、レンズ仕様がF3.5なら、F3.5までしか下げられません。

水族館など光量が不足気味の場所では、なるべくF値の小さいレンズで撮影するのがおすすめです。

ボケ味を調節するのも絞りの役目

絞りは光の量の調整だけでなく、写真のボケ味を変える重要な要素でもあります。

ピントの前後を含め、ピントが合って見える範囲(写真用語では被写界深度といいます)の調整ができるのです。

難しいことはさておき、まずは次の2つを覚えておきましょう。

絞りを開く(F値:小)=ピントの合う範囲が狭まるので、ぼけやすい
絞りを絞る(F値:大)=ピントの合う範囲が広まるので、ぼけにくい。

作例(F1.8 vs F11)

ここで、絞りが変わり、ボケ味が変わると写真がどう変わるのか実際に見てみましょう。

Sony SEL50F18|50mm|F1.8|1/160sec

まずは、開放のF1.8で撮った写真です。

ピントはネコちゃんの目に合わせているので、背景がぼけています。これだと、背景が何なのかイマイチはっきりしませんね。

でも、F11で撮った写真を見てもらうと、撮影した状況がはっきりわかると思います。

Sony SEL50F18|50mm|F11|1/80sec

正解は、パールのネックレスでした。

何でもぼかせばいいわけではありませんが、この被写体であれば、あえてネタばらしする必要もないので、絞りは開いて撮ったほうが背景がすっきりして好ましいと思います。

背景をぼかしてあげることで、被写体を引き立たせることができます。
逆に全体をしっかり、くっきり撮りたいのであれば、絞ってあげましょう。
ちなみに、こちらの写真は50F18を使用しました。

絞りを開けてもぼけない時に試すこと

絞りはボケ味を調整できると言いましたが、F値を小さくしているのにぼけにくいことがあります。そんなときは次の3点を試してみてください。

  • 焦点距離が長いレンズを使う(ズームレンズであれば望遠よりに)
  • 撮影時はなるべくメインの被写体に近づく
  • メインの被写体と背景は遠ざける

たとえば同じ単焦点であれば、広角レンズより、中距離レンズのほうがぼけます。ズームレンズであれば、望遠寄りで撮りましょう。

あとは、撮影者と被写体と背景の距離感も重要です。撮影者と被写体は近く、背景は遠くしたほうがよりぼけますよ。

「絞り優先モード」を使ってみよう

絞りをかんたんにコントロールするなら、「絞り優先モード」を使ってみましょう。

撮影者が絞り値(F値)を設定すれば、あとは適正露出になるようにカメラが最適なシャッタースピードを自動設定してくれます。

設定は、撮影モードダイヤルを「A」に合わせるだけ。

あとは液晶パネルにF値が表示されるので、ダイヤルをくるくる回して数値を設定します。

関連記事:
適正露出については⇒露出と露出補正

おわりに

ボケは花や雑貨、ポートレート写真の撮影に活躍します。

背景をきれいにぼかしてあげることで、主役が引き立つのでぜひお試しください。

 

 

 

コメント