以前、水族館でピント合わせに苦労したことがあります。
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このときは「魚が動くから」なんてしょうもない言い訳をしておりますが、今さらながら、フォーカスモードの設定が適切でなかったのでは…?と思い始めました。
今回はお勉強を兼ねて、フォーカスモードの種類や、それぞれの特性(得意・不得意)についてご紹介します!
フォーカスモードには自動(AF)と手動(MF)があるけど、今回は「自動(AF)」について説明するよ!
オートフォーカスのモードは変えられる
フォーカスモードは、ピント合わせの方法のことです。
ピント合わせと聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、オートフォーカス(AF)であれば、カメラが自動でピントを合わせてくれます。
ただ、このオートフォーカス(以下AF)、自動とは言ってもおもに2つのモードがあり、撮影シーンや被写体によって設定を変えることができるのです。
撮影シーンによってAFを使い分けることができれば、ピント合わせがもう少しラクになるはず…ということで、早速2つのAFモードを見ていきましょう!
AFモード①:AF-S(シングルAF)でピントを固定
まず、ひとつめは「AF-S(シングルAF)」。
AF-Sは、シャッターボタンを半押しして一度ピントを合わせると、半押ししている間中、ピントを固定し続けるモードです。
たとえば、下の写真を見てください。
シャッターボタンを半押しして、ネコの顔にピントを合わせています。
これを半押ししたまま、カメラをウサギのほうへ動かしてみると…
ピントはネコに合ったまま変わりません。
これは、ピントが固定されているからです。もし、ピントがウサギに動いたのであれば、ネコがぼけてしまいます。
ピントを固定したまま、自由に構図を動かせるAF-Sは、静止した被写体にぴったりのモードです。
AFモード②:AF-C(コンティニュアスAF)で動く被写体を捉える
そしてふたつめが、「AF-C(コンティニュアスAF)」です。
AF-Cは、シャッターボタンを半押ししている間中、ピントを合わせ続けるモードとなります。
先ほどのAF-Sとは真逆ですね。
もう一度、先ほどの写真を見てみましょう。
シャッターボタンを半押しして、ネコの顔にピントを合わせています。
そして今度はフォーカスモードを「AF-C」にして、カメラを動かしてみます。
ピントがネコからウサギに変わりました!
カメラを動かしたことで、ウサギをメインの被写体としてカメラが認識して、ピントを合わせたのです。
このようにAF-Cでは、シャッターを半押ししている間はずっとピントを合わせ続けてくれます。
AF-Sが静止した被写体向きだったのに対し、AF-Cはペットなど動いている被写体向きです。
AFモード③:AF-A(AF制御自動切り換え)でカメラにおまかせ!
AFのおもなモードのおさらいです。
- AF-S(シングルAF):ピントを固定。静止した被写体向け
- AF-C(コンティニュアスAF):ピントを合わせ続ける。動いている被写体向け
じつは、AFにはもうひとつ「AF-A(AF制御自動切り換え)」があります。
これは、被写体が止まっているか動いているかをカメラが判別し、自動でAF-SとAF-Cを切り替えるというものです。
いろんな被写体を撮りたい時に便利なモードですね。
ただ、ピントを固定したかったのに動いちゃった…なんてこともありますので、そのときは手動で切り替えましょう。
おわりに
本当は水族館でリベンジ&実践したかったのですが、あまり出歩けないので、今回は被写体ではなくカメラを動かして検証してみました。
冒頭でお話した水族館では、設定がAF-Sになっていたかもしれません。。
ピントで苦労しているのであれば、ぜひAFモードをチェックしてみてくださいね!